フィードバッック 結露・遮音 of 日高ホーム(株)

Feedback Sheet 「結露、遮音」

現象

     室内の壁(クロス貼り等)にカビが生える。
    外気温が冷えてくると、室内の窓ガラスが結露する。
    外の車の音がうるさい。


対策

     ■対策1.壁の仕上げに「エコカラット」と言う化粧タイルを貼る。

      「エコカラット」は、INAXが開発した、粘土鉱物などの微細な孔を持つ
     原料を焼成した内装壁材です。
     エコカラットの微細な孔は、湿気を吸ったり吐いたりするのに適した大き
     さに設計されていて、室内の湿度が高くなるとこの孔が湿気を吸収して
     湿度を下げ、逆に湿度が低くなると湿気を放出して潤いを与えます。
     夏場のジメジメや冬場のカラカラも、この吸放湿機能によって、自然に
     調節できるわけです。

     以下4つの特徴があります。
      ・ 湿気を吸収し、結露を軽減
      ・ カビ・ダニが好む高湿度を抑制
      ・ ホルムアルデヒド・トルエンを吸着
      ・ 優れた脱臭性能

     詳しくは、INAX「エコカラット」のホームページをご参照ください。

http://www.ecocarat.jp/index.html



     ■対策2.壁の仕上げを「珪藻土」にする。

      珪藻土、天然土、天然軽量骨材を素材とした素朴で自然志向の仕上材です。
     超多孔質の効果により快適な居住空間を創造し、その仕上がり感は和風、洋風にも
     しなやかに調和します。

     以下4つの特徴があります。
      ・ ホルムアルデヒドや揮発性有機溶剤が含まれていないので刺激臭がなく健康
        的で安全。
      ・ 耐火性能に優れている為、火災に強く、安全。
      ・ 室内湿度の調整および室内結露を防止し、さらに消臭効果もある。
      ・ 天然素材を使用し、和風・洋風にもしなやかに調和した仕上がりが得られる。

     詳しくは、富士川建材のホームページをご参照ください。

http://www.fujikawakenzai.co.jp/index.html


     ■対策3.壁の仕上げを調湿建材「しつど板」にする。

       これは、Panasonic電工が開発した商品で「しつど板」と言います。
      通常の内装壁材は石膏で出来た石膏ボードが一般的ですが、
      この商品は、石膏では無く、珪藻土が入った壁ボードです。

      「しつど番」は湿気を吸ったり吐いたりすることで、湿度を一定に保つ特性
      があります。
      その吸湿能力は「石こうボード+塩ビクロス」の4倍以上です。

      クローゼットの中や、洗面脱衣室、寝室などに使用すると効果的です。


      詳しくは、Panasonic電工のホームページをご参照ください。


http://sumai.panasonic.jp/cwf/sitsudoban/index.html




     ■対策4.既存のサッシの内側に、断熱・防音効果のある新規サッシを取り
      付ける。

       トステム社製のインプラスと言う、後付けサッシの製品があります。
      トステム社以外にも、旭ガラスやYKKなどでも同様な製品があります。

      既存の窓と、内窓として取り付けたサッシを付けることで、さらにその間に
      生まれる新しい空気層が、室外と室内をしっかり隔てる構造に。
      大きな断熱効果で外気温の影響を受けにくくし、結露の発生を抑えます。

      また、高い防音効果を発揮。室外の車の騒音や、赤ちゃんの大きな泣
      き声も約40dBダウンさせ、静かな教室並みに。不快感のない静かな住
      環境をキープします。

      詳しくは、トステムのホームページをご参照ください。


http://www.tostem.co.jp/lineup/sash/reform/inplus/


     ■対策5.壁内に、断熱材を入れる。

        この断熱材は、後から簡単には入れることは難しいです。
       新築工事の際や、リフォーム工事の際、事前にしっかりと打ち合わせをして
       施工することになります。

       この断熱材の種類には、グラスウール、ロックウール、発泡ウレタン吹き付
       けと、数種類あります。
       戸建住宅などでは、壁の中だけでなく、天井裏などにも断熱施工すると非
       常に効果的です。
        弊社では、既存のお住まいを解体してから、リフォームすることも多いで
       すが、その解体時に、この断熱材が入っていない壁の中は、見るも無残
       なカビだらけといった状態を多々見かけ、断熱材の必要性を痛感します。
       尚、この断熱材を入れることで、遮音効果も期待できます。





 以上の5つの対策以外に、とても重要なのが、「自然換気」です。他のフォードバックシートでも書きましたが、高気密・高断熱の住宅が増えた結果、昔の住宅ような自然換気が行われなくなりました。その結果、室内の空気が抜けにくくなっており、カビの繁殖の原因ともなっています。なるべく換気を心がけていただきたいと思います。また、家具なども壁にピッタリとくっ付けて置くのでは無く、数センチ壁から離して置くのもポイントです。


k001.jpg<■対策1>リビングの一番奥の壁面に、エコカラットを貼りました。機能的にもデザイン的にもいいですね!

k002.jpg<■対策2>この写真は、結露で悩んでいた北側の部屋の壁面を珪藻土で仕上げました。エコカラット同様に、機能的にもデザイン的に優れており施主様はとてもご納得されていました。

k003.jpg<■対策3>珪藻土の入った既製品の仕上げ板「しつど板」を押入れの中の壁面に施工しました。

k004.jpg<■対策4>室内側に2重サッシを設置しました。効果は抜群で、施主様いわく、以前から気になっていたと言う、冬場のガラス面の結露はほとんど無くなったそうです。

k0055.JPG<■対策5>壁のなかに断熱材を入れた状況です。この後、仕上げの石膏ボード等を貼っていくことになります。