Feedback Sheet 「建 材」
現象
新築やリフォーム後の住まいに引っ越したら、目が痛む、涙が出る、咳が出る、
鼻水が出る、頭がボーっとする・・・などの症状が出るようになった。
これらの症状は、住居内での室内空気汚染の様々な健康障害を総称して、
「シックハウス症候群」と呼びます。
対策
Ｆ☆☆☆☆（フォースター）マークの建材を使う。
最近の住宅では、高気密・高断熱化が進み、新建材と呼ばれる化学物質を含有
した建材を多く使うようになり、室内空気が化学物質などに汚染され、健康に悪影
響を与えてしまうようになってしまいました。
壁紙、接着剤、合板、塗料などあらゆる建材が室内空気汚染の原因になってい
ます。
特に、シックハウス症候群を引き起こす原因の一番が、接着剤から放散する「ホル
ムアルデヒド」です。
残念ながらこの「ホルムアルデヒド」がゼロの新建材はほとんど存在しません。
（天然素材はゼロですが・・・）
その代わりに、ほとんどの新建材には、この「ホルムアルデヒド」の放散レベルが
どの位なのかが表示されています。
それが、Ｆ☆☆☆☆（フォースター）です。
Ｆ☆☆☆（スリースター）
Ｆ☆☆
と、ありますが、☆が多いほど「ホルムアルデヒド」の放散レベルが少ないことを
示します。 （尚、昔の記号では、Fc0、Fc1などと表記されていました。）
Ｆ☆☆☆☆（Ｆフォースター）は、JIS工場で生産されるJIS製品に表示することが
義務づけられている、ホルムアルデヒド等級の最上位規格を示すマークです。
Ｆ☆☆☆☆と表示されている建材や内装材だけが、建築基準法によって使用量が
制限されません。
Ｆ☆☆☆やＦ☆☆になると条件付きの使用や使用量の制限があり、Ｆ☆のものは
内装材としての使用は禁止されています。
安い建材だけを追い求めていくと、この基準に合格していない安い輸入材などを使ってしまうと言う落とし穴があることを覚えておいてください。また、高気密・高断熱の住宅が増えた結果、昔の住宅ような自然換気が行われなくなりました。その結果いくらＦ☆☆☆☆の建材を使ったとしても、室内の汚れた空気が抜けにくくなっており、カビの繁殖の原因ともなっています。なるべく換気を心がけていただきたいと思います。
これはパーティクルボードと言って、主に床の下地材として使っています。木のクズ・粉を特殊な接着剤で固めて板状にしたモノです。Ｆ☆☆☆☆のマークが確認できます。
これは断熱材です。Ｆ☆☆☆☆のマークが確認できます。
これは配管ダクトをカバーする保温材です。Ｆ☆☆☆☆のマークが確認できます。
これはシーラーと言って、壁の下地処理材です。Ｆ☆☆☆☆のマークが確認できます。
プラモデルを造る位の接着剤の量でしたら何ら問題ないですが、壁や床一面となったら相当な面積=量になるので注意が必要なのです。
これは床下に入れる断熱材です。Ｆ☆☆☆☆のマークが確認できます。
