フィードバッック ガラスの割れ of 日高ホーム(株)

Feedback Sheet 「ガラスの割れ」

現象

     ガラスが突然割れる。
     ガラスにヒビが入る。



対策

     ● 原因 1 <サビ>

        写真のような網入りガラスですと、ガラスのなかに金属製の網が入って
       います。
       この金属製の網の端部に何かしらの原因で水が入り、網がサビて膨張し
       た結果、ガラスが割れます。



     ○ 対策

        写真のように、網入りガラスの切りっ放しの製品はNGです。
       当然ここに水がかかり将来的にサビてきます。
       網入りガラスの端部に貼り付ける専用のシールテープが貼られている製
       品を選定します。




     ● 原因 2 <熱割れ>

        ガラス面に直射日光が当る面と、軒下やバルコニーなどの障害物により、
       日陰になる面とがある場合、熱膨張率の違いから割れる場合があります。

        また、上記の場合以外でも、通常ガラス面と言うのは、ガラスが見えてい
       る面とサッシにのみ込まれて(10㎜~15㎜)日光に当らない面とがありま
       す。
       ここに温度差が生じて割れの原因にもなります。



     ○ 対策
        ガラスが膨張しようとするのを周辺部が拘束するため、ガラス許容応力を
       越えるとガラスにヒビが入ります。

        ガラスを新規に設置および施工する際、サッシの溝にガラスをはめ込むの
       ですが、適切なクリアランスを必ず確認します。
       そして、金属製のサッシにガラスが触れることを防ぐため、硬いゴム製のブロ
       ック(ガラスビードと言う)をサッシの溝に入れてから、ガラスをはめ込み、
       最後に周囲をシール処理します。

        *ガラス面に熱を吸収するタイプのフィルムを貼ってある場合は割れが発
         生する確率は高くなります。
        *ガラス面近くで、ファンヒーターなど使用しても割れが発生する確率は高
         くなります。
        *カーテン生地が極端にガラス面に接している場合も同様。




     ● 原因3 <施工不良>

         一般的なガラスは、各々のお宅のサッシの寸法に合うように、工場でカット
        されます。
        まれに、現場で、ガラスカッターを使いカットする場合があります。
        その際、カットした小口が汚くガタガタした状況や、不要なキズがある場合そ
        こからヒビ割れが発生する場合があります。



     ○ 対策

        この対策としては、ガラスをはめ込む前に、現場係員が現場で目視して確認
       するしかありません。また、信頼のおけるガラス店に依頼するかです。




 網入りガラスはなぜ使うのか? それはお住まいの地域ごとに、防火地域・準防火地域であるかどうかが関係してきます。(建物が耐火建築物・準耐火建築物であるかどうかも関係)窓ガラスには万が一の火災の際、延焼の恐れのある部分に網入りガラスを使用することが建築基準法上義務付けられているためです。これは火災の熱でガラスが朽ち果てるまでの時間をかせぐためです。従いまして、熱には強いのですが、防犯性能に関してはほとんどありませんのでご注意ください。

gg01.jpg網入りガラスルーバーの写真です。端部の網がサビてガラスが割れてきています。

gg02.jpg網入りガラスルーバーの写真です。端部の網がサビてガラスが割れてきています。

gg03.jpg熱割れしたと思われるガラスの写真です。