Feedback Sheet 「塗装工事 遮熱塗装」
現象
夏場の屋根が高温になり、2階が暑い。
対策
屋根、外壁に遮熱塗料を塗る。
遮熱塗料とは、熱線を効果的に反射させ、表面温度が熱くならない塗料のことを
言います。
下記の実験数値を見ても分かるように、普通の塗装では触れないくらい熱くなる鉄
板に対して、遮熱塗料では触れて温かいくらいの差が出ます。
建物の塗り替えを検討されているのであれば、遮熱塗料を検討されてはと思います。
●どのメーカーの遮熱塗料が良いのか・・・
「遮熱塗料」と言っても、20社近いメーカーから様々な遮熱塗料が発売されてい
ます。
塗料の値段や材質、耐久性、そして一番関心のある「遮熱性能」など色々と違
いがあり、どれが一番良いのか迷います。
一番関心のある「遮熱性能」ですが、各メーカーのカタログを取り寄せて違いを
見ても、はっきり言って良く分かりません。
それは、各メーカーが遮熱性能試験をおこなっているのですが、JIS規格(日本
工業規格)や、JASS規格(日本建築学会規格)などの明確な試験基準が無い
からです。
したがって、各メーカーが同じ条件の元、同じ試験をしていないので、性能の
差が分かりづらいのが現状です。
それでは自分で調べてみよう!とのことで、実験をおこないました。
その結果、性能の違いが顕著だったのが「ロックペイント(株)」の「シャネツ
ロック」となりました。
さすがに20社全てのサンプルは取り寄せませんでしたが、㎡あたりの単価が
近く、塗料メーカーとして名の通ったメーカーで比較しました。
写真01は、鉄板に普通の塗料が塗ってあるサンプル板。
写真02は、鉄板に「シャネツロック」が塗ってあるサンプル板。
炎天下の日に、外部に1時間放置し、デシタル温度計で表面温度を計測しま
した。
結果は、写真01 普通の塗料 → 52℃
写真02 シャネツロック → 41℃ その差11℃
カタログには7℃~19℃の差が出ると書いてあったが、その範囲内の数値を
確認できました。
塗装工事は手抜き工事の温床です。塗ってしまえば後からお客様は何も分かりません。塗装工事の基本作業(鉄板屋根塗装の場合)は、①高圧洗浄→②下塗り(サビ止め)→③中塗り→④上塗りと4工程あります。本当に工程通りおこなったのか?本当のその材料を塗ったのか?等々、悪質な場合は塗料の缶と中身が違うこともあります。安い塗料を使えば、㎡あたりの単価が半分以下にもなります。弊社の塗装工事では、弊社の社員が工程通りの確認及び施工写真を撮り、お客様にお渡ししております。また、ご希望の方にはメーカーからの出荷証明書もご提出しております。見積りを取り、ただ安いからと言って飛びつくのは危険です。信頼のおける施工店で施工してください。