Feedback Sheet 「壁のボードジョイント」
現象
壁の仕上げで、高さ1800㎜の付近で、ボードのジョイントが目立つ場合があります。
対策
一般的に内装の壁を造るには、プラスターボードという石膏で出来た、厚さ9㎜
または
12㎜のボードを、軸になる木や軽鉄材に貼りつけます。
このボードのサイズは、ヨコ3尺(900㎜)×タテ6尺(1800㎜)です。
天井の高さが2400㎜だとすると、タテ6尺(1800㎜)のボード+残り600㎜の
ボードで2400㎜となります。
このボードとボードのジョイントは、パテで埋めて、ペーパーをかけて段差を無
くしてから、塗装やクロスといった最終的な仕上げをします。
通常はタテ6尺(1800㎜)のボードを下から貼っていくのですが、男性だとこの
1800㎜のラインが目線の近くとなり、ジョイントが目立つ場合があります。
また、壁面近くに照明器具があり、ヨコから明かりが差すような箇所はこのボー
ドジョイントが特に目立ったりします。
そこで、この3尺(900㎜)×6尺(1800㎜)のボードを貼る際、何もカットして
いない「真モノ」を上部に貼り、端材を下部にもっていくと、目線の高さからボード
ジョイントが無くなります。
しかしこの方法は、施工に若干の手間がかかるので、現場サイドで事前に協議
が必要です。
尚、この方法は目線の高さが常に上の方にある店舗の際に有効な方法です。
住宅ですと、立ったり座ったりと目線の高さもバラバラになるので・・・
ただし、座ったりしない廊下などの壁には有効ですね。
また、3尺×8尺板や4尺×8尺板など大判のボードを選択し、天井まで一枚も
ので貼る方法もあり、この方法は水平のジョイントが発生しないので、有効な方
法です。
大きな現場ではボードジョイントの箇所が少なくなる分、仕上げの塗装や、クロス
工事の際、パテ処理の手間(メートル数)が減り、施工スピードも速くなります。
ただし、大判のボードは大きすぎて搬入が出来ないこともよくあるので、事前に
確認が必要です。
ボードジョイント以外に、ボードを固定する際に使用す「ビス」や「タッカー」の跡も、不用意に施工すると、薄いクロス貼りなどの際には凹凸が出やすいです。弊社では施工前に仕上げ材の性質を良く確認し、精度よく施工できるよう業者と良く打ち合わせするように努めています。