Feedback Sheet 「電気工事」
現象
一般的に間仕切り壁の下地として、LGSという軽量鉄骨の下地と、木軸の下地が
あります。
電気工事で、コンセント用などの配線をする際、Fケーブルという電線を壁の中に配
線します。
その際、壁の中の下地を貫通するFケーブルが、丸く開けたLGSの切断小口でキズ
が付き、絶縁不良となる恐れがあります。
また長年の経年劣化で、Fケーブルのゴム製の被覆が、ケーブル自身の重みで沈み
やがて中の銅線が金属製のLGSに接触してしまう恐れもあります。
対策
LGSの切断小口は、「自在ブッシング」と言う商品があります。
この自在ブッシングを、丸く開けたLGSの切断小口にはめてから通線します。
ようするに、金属の鋭角な部分に、Fケーブルを接触させてはダメなのです。
写真の3つ目と4つ目は、木軸の下地です。
ここで使っているのは、もう少し丈夫な保護管です。
2×4(ツーバイフォー)の住宅造りでは、合板を下地めがけて、ところかまわず
クギを打ちまくり固定します。(表現が悪いですが・・・)
その際、クギでケーブルを打ち抜いてしまわないように予め保護管を入れてお
きます。
ただし、電気屋さんと、大工さんがしっかりと打ち合わせが出来ていれば、
この保護管は省略することもあります。
電線の「配線」と言うのは、出来るだけ電線に負荷をかけずに、なめらかに無理なく配線するのがポイントです。仮に電線を水が流れる水道管だと思ってください。90°に鋭角に曲げたり、折ったりしたら水が流れづらくなるのと電線は同じなのです。また最近では弱電線の1つに光ファイバーケーブルなどもあります。これの中身は「銅線」でなは無く、「ガラス」を主原料としているため、一般的な電源線のFケーブルよりかなりシビアな配線が必要で、曲げ半径は○○㎜以内と決められていたりします。