フィードバッック トイレのつまり その2 of 日高ホーム(株)

Feedback Sheet 「トイレのつまり その2」

現象

     トイレの流れがわるい。

     流したモノが逆流してくる。



対策

     ● 原因 1 <尿石の固着>

        今回は、尿石の固着が酷かった例をご紹介します。

       写真01をご覧ください。
       トイレの排水管内に、尿石や異物が蓄積され、配管の管径の50%ほども、
       詰まっています。
       写真02は、もっと酷く、配管の管径の80%ほども、詰まっています。
       写真03は、正常な状態です。
       このような状態では、キレイに排水されないと同時に、悪臭の元となります。
       写真の01~03は、同じ建物内の配管ですが、場所によって配管内の汚れ
       方が違います。

        給水管(上水)は、蛇口などの必要な場所に配管し、本管からの水圧を利
       用して、水を供給するので、上下左右ともに自在に配管できます。

       しかし、排水管(下水)というのは、台所の排水でも、浴室の排水でも、トイレ
       の排水でも、配管の中を重力の力で自然に落下(流れる)するようになって
       います。
       ザバッと流して、サーッと排水されないといけません。
       従って、「排水勾配」がとても重要になります。
       配管の排水勾配がとれていなかったり、無理な曲がりや鋭角な曲がりがあると、
       当然キレイに排水されません。その結果、尿石や異物の蓄積の原因となります。

       私は、排水勾配が逆に配管されていた例も見たことがあります・・・



     ○ 対策
        今回の例では、機械や薬品による除去が難しかったため、問題の配管は切り
       落として、新品の配管に交換しました。

 かるく付着した尿石や異物でしたら「トーラ」と言う自在針金のような機械で落とすことができます。また、最近の薬品は高性能なモノもありますので、異物を溶かして除去する方法もあります。配管内を高圧洗浄するという手もあります。配管内の不具合は、見えないのでとてもやっかいなものですが、場合によっては内視鏡と同じような、「スコープ」を配管内に入れて内部を確認する方法もあります。様々な方法がございますので、弊社にご相談ください。*何れの方法も、水廻り機器の交換工事の際に行うのがベストです。


NYO02.jpg<写真01>配管内を50%ほども塞いでいる尿席や異物

NYO03.jpg<写真02>配管内を80%ほども塞いでいる尿席や異物

NYO04.jpg<写真03>正常な状態の配管内
NYO05.jpg<写真04>配管工事の写真。人が入れるスペースならば、どこでも配管します。

NYO06.jpg<写真05>マンホール側からも洗浄している写真。

NYO07.jpg<写真06>異物除去の薬品を入れて、異物を溶かします。


NYO01.JPG<TOTOホームページより>