Feedback Sheet 「巾木の納まり」
現象
巾木の納まりがカッコ悪い。
床面付近の壁クロスが汚れる。
対策
● 巾木をしっかりと計画しましょう。(取付けましょう)
○ まず巾木とは何だろう?
もし巾木がなかったら、掃除の際、掃除機の先端が壁にぶつかったり、
モップが壁にぶつかったりして、壁が汚れたり、キズついたりします。
それらを防いでくれるのが、巾木です。
また、施工的観点の話しですが、壁材と床材がぶつかる部分=「入り
隅部分」を、この巾木がキレイすっきりと見せてくれるのです。
面と面がぶつかる部分はどうしても施工誤差が出てきてしまうのですが、
入り隅に巾木を貼り施工誤差を隠すことができ、結果キレイに仕上がり
ます。
(住まいは工業製品では無く、職人さんの手造りな訳ですから、多少の
施工誤差は出るものです!)
○ 巾木のすすめ・・・
私個人的には、住宅にせよ、店舗にせよ、巾木はあった方が良いと思い
ます。
巾木は階段も同様で、階段に巾木が無いお宅ですと、壁の足元が階段状
に汚れていたりします。
しかし、オシャレなデザイナーさんは、壁をスッキリと見せたいために、まれ
にこの巾木をはじめからナシで内装をデザインする方もいらっしゃいます。
デザインをとるのか?機能性をとるのか?それは施主様のご判断となり
ますが、メリット、デメリットをよく考えて巾木のあるナシを決めてください。
● 納まり
写真のような、玄関の上がりかまち部分の納まりは少し気を使います。
途中で切れているようですと見た目が良くないので、極力途切れないよう
に巾木を廻していきます。(ビフォー、アフターを見比べてみてください)
また、木製の巾木は見た目がカッコよいのですが、厚みがある分、その
厚み部分にホコリが溜まり易いです。清掃を頻繁にされない空間は、塩ビ
製の薄いタイプをお勧めします。
巾木の存在は意外と忘れがちなのですが、機能性はもちろん、部屋全体のデザインにも影響します。巾木は色、素材、デザインが豊富ですから、壁のクロスと合わせてじっくりと選んでいただきたいです。